新築全館空調でカビを防ぐ!原因と対策費用を解説

  • お役立ちコラム

2024.12.13

新築で夢のマイホームを手に入れる!
その選択肢に、快適な暮らしを実現する全館空調がありますね。
しかし、カビの発生が心配で踏み切れない…という方もいるのではないでしょうか?
今回は、全館空調とカビの関係について、その原因や対策、費用について解説します。
快適な住まいづくりに、ぜひ参考にしてみてください。

全館空調とカビ発生のメカニズム

1.カビが発生する原因とは?

カビの発生には、湿度・温度・栄養源の3要素が必要です。
住宅において、温度と栄養源(ホコリや汚れ)は常に存在すると考えて良いでしょう。
つまり、カビ対策の鍵となるのは「湿度」のコントロールです。
特に、全館空調の導入においては、結露の発生がカビの温床となる可能性があります。
結露は、温度差のある場所で空気中の水分が水滴となる現象です。
全館空調では、ダクト内部や断熱材の隙間などで結露が発生しやすく、カビの発生リスクを高める可能性があります。

2.全館空調でカビが発生しやすい場所

全館空調でカビが発生しやすい場所は、主に以下の箇所です。

・ ダクト内部:空調の空気を送るダクト内部は、外気との温度差によって結露が発生しやすくなります。
特に断熱が不十分な場合、カビの温床となる可能性が高まります。
・ 断熱材の隙間:断熱材が正しく施工されていない場合、隙間に湿気が溜まり、カビが発生する可能性があります。
熱交換器にカビが発生すると、空調効率の低下や悪臭の原因となります。
・断熱材の隙間:断熱材が正しく施工されていない場合、隙間に湿気が溜まり、カビが発生する可能性があります。
断熱欠損は、結露やカビだけでなく、住宅の断熱性能低下にも繋がります。
・ エアフィルター:エアフィルターは、空気中のホコリや汚れを集めるため、カビの栄養源となりやすい場所です。
定期的な清掃や交換を怠ると、カビの発生リスクが高まります。

3.住宅の構造上の問題点

カビの発生には、住宅の構造も大きく影響します。
特に、断熱性能と気密性能が低い住宅は、カビが発生しやすい環境と言えます。
断熱性能が低いと、外気温の影響を受けやすく、結露が発生しやすくなります。
また、気密性能が低いと、外気とともに湿気が浸入し、カビの発生リスクを高めます。

効果的なカビ対策と費用

1.湿度管理の重要性

カビ対策で最も重要なのは、湿度管理です。
適切な換気や除湿機を活用し、室内の湿度を60%以下に保つように心がけましょう。
全館空調には除湿機能が搭載されている機種もありますが、湿度計を設置し、こまめにチェックすることが大切です。

2.換気のポイント

適切な換気は、湿度管理だけでなく、カビの栄養源となるホコリや汚れの除去にも効果的です。
24時間換気システムを導入し、常に新鮮な空気を取り入れるようにしましょう。
また、定期的に窓を開けて換気を行うことも大切です。

3.適切なフィルター清掃・交換

エアフィルターは、定期的に清掃または交換を行うことで、カビの発生を防ぐことができます。
フィルターの種類にもよりますが、一般的には2〜3ヶ月に一度の清掃、または1年に一度の交換が推奨されています。

4.カビ対策にかかる費用

カビ対策にかかる費用は、対策内容によって大きく異なります。
例えば、除湿機の購入費用は数万円程度、専門業者による清掃費用は数万円から数十万円程度です。
また、断熱材の追加や改修工事が必要な場合は、数十万円から数百万円程度の費用がかかることもあります。

まとめ

全館空調は快適な住環境を実現する一方、カビ対策を怠ると健康被害のリスクも伴います。
適切な湿度管理、換気、フィルター清掃、そして必要に応じて専門業者による清掃を行うことで、カビの発生を抑制し、快適な全館空調ライフを送ることができます。
初期費用だけでなく、ランニングコストも含めた計画的なメンテナンスを心がけましょう。
新築住宅を検討する際は、住宅性能にもこだわり、カビにくい家づくりを目指しましょう。

投稿者プロフィール

丸三建築工房 編集部
丸三建築工房 編集部
丸三建築工房が提案する住まいは、流行に左右されない普遍的デザインと自然素材を特徴とした、何年経っても心地よい住まい。
ワインやファッションに時間が経つほど価値を増す「ヴィンテージ」があるように、住まいにも時が生み出す愛着と経年美があります。
親から子供へ孫へと受け継がれ、いつまでも美しくみんなから憧れる住まいとして、価値ある資産となる家をつくります。

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