C値基準は?高気密住宅のメリットと気密性能を高める方法

  • お役立ちコラム

2024.11.04

高気密住宅に興味があり、C値や気密性能について知りたい方はいませんか。
C値は、これから家を建てる予定がある、住み心地のよい家を求める方にも役立つ情報です。
そこで本記事では、C値や気密性能に関する疑問を解消し、高気密住宅のメリットと気密性能を高める方法について解説していきます。
この記事を参考にしてぜひ快適で省エネな住まいを実現してくださいね。

□C値とは?気密性能を測る指標

C値とは、住宅の気密性能を表す指標です。
数値が小さいほど隙間が少ないことを意味し、近年では、高気密住宅の重要性が高まっており、住宅を選ぶ上で重要な要素となっています。

1: C値の計算方法

C値は、住宅全体の隙間面積を延べ床面積で割ることで求められます。
具体的には、「C値=住宅全体の隙間面積÷延べ床面積」という計算式で算出されます。

2: C値の基準

C値には明確な基準はありません。
以前の「次世代省エネルギー基準」では、地域によってC値の基準が設けられていましたが、2009年の省エネ法改正により撤廃されました。
そのため、現在では「高気密住宅」を定義する明確な基準は存在しません。

3: C値の測定方法

C値を測定するには、専用の測定器を使用します。
測定器を使って室内の空気を外にはき出し、室内と室外の圧力差を測定することで、建物の隙間面積を算出します。

□C値が小さい高気密住宅のメリット

高気密住宅には、室内の温度を快適に保つ、換気効率を高める、嫌な臭いを防ぐ、大気汚染物質を侵入しにくくする、腐敗・腐朽菌の発生を抑える、などのメリットがあります。

1: 室内の温度を快適に保つ

高気密住宅は、外気の影響を受けにくいため、室内の温度を安定させやすくなります。
夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができ、冷暖房効率が向上し、省エネにもつながります。

2: 換気効率を高める

高気密住宅は、隙間が少ないため、換気システムの効率が向上します。
新鮮な空気を効率的に室内に取り込み、室内の空気質を改善することができます。

3: 嫌な臭いを防ぐ

高気密住宅は、外気の影響を受けにくいため、タバコや料理の臭いなどが室内にこもりにくくなります。
また、ペットを飼っている場合でも、臭いを抑える効果が期待できます。

4: 大気汚染物質を侵入しにくくする

高気密住宅は、外気の影響を受けにくいため、大気汚染物質が室内に侵入しにくくなります。
特に、花粉症やぜんそくなどのアレルギー持ちの方にとっては、健康的な住環境を実現する上で大きなメリットとなります。

5: 腐敗・腐朽菌の発生を抑える

高気密住宅は、湿気を侵入しにくいため、腐敗・腐朽菌の発生を抑える効果があります。
木材の腐敗やシロアリの発生を防ぎ、建物の耐久性を向上させます。

□まとめ

C値は、住宅の気密性能を表す指標で、数値が小さいほど隙間が少ないことを意味します。
高気密住宅は、室内の温度を快適に保つ、換気効率を高める、嫌な臭いを防ぐなど、快適な生活環境を実現し、健康的な住まいづくりに貢献するメリットがあります。
高気密住宅の建築を検討する際は、C値の基準や測定方法、気密性能を高める方法について理解を深め、快適で省エネな住まいを実現しましょう。

投稿者プロフィール

丸三建築工房 編集部
丸三建築工房 編集部
丸三建築工房が提案する住まいは、流行に左右されない普遍的デザインと自然素材を特徴とした、何年経っても心地よい住まい。
ワインやファッションに時間が経つほど価値を増す「ヴィンテージ」があるように、住まいにも時が生み出す愛着と経年美があります。
親から子供へ孫へと受け継がれ、いつまでも美しくみんなから憧れる住まいとして、価値ある資産となる家をつくります。

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