2階リビング窓設計のポイント|後悔しないための注意点

  • お役立ちコラム

2024.08.12

家づくりにおいて、リビングの位置を2階にする間取りが増えてきています。
2階リビングには多くのメリットがありますが、窓の配置や種類には注意が必要です。
そこで今回は、2階リビングのメリットと、窓に関する注意点について紹介します。

□2階リビングのメリット

2階リビングには、1階リビングとは異なるさまざまなメリットがあります。

1: 採光性・通風性がよい
2階リビングは高い位置にあるため、1階に比べて採光性や通風性が優れています。
住宅密集地では、1階が他の建物の影になりがちですが、2階ならば光や風を取り入れやすくなります。
高窓や天窓を設置すれば、さらに効率的に自然光を取り込めます。

2: 天井高を活かした空間設計が可能
2階リビングでは、天井高を活かした開放的な空間設計ができます。
勾配天井やロフトを設けることで、広々とした印象を与え、収納スペースも確保できます。

3: プライバシーの確保
2階リビングは周囲よりも高くなる分、外からの視線が少なく、プライバシーを守りやすいです。
住宅密集地でも、周囲の家から見えづらく、カーテンを開けたままでも過ごしやすくなります。

4: 構造的な安定性
2階にリビングを配置すると、耐力壁が増え、建物全体の構造が安定しやすくなります。
これにより、耐震性が向上します。

5: 眺望を楽しむ
2階リビングは、周囲の景色を楽しむことができ、特に隣が公園などの開けた場所であれば、リラックスした時間を過ごせます。

□2階リビング窓選び方の注意点

2階リビングには多くのメリットがありますが、窓の選び方によってはせっかくの採光性が失われてしまう可能性もあります。
以下のポイントを押さえて、後悔のない窓選びをしましょう。

1:窓の方位
最も注意すべきは窓の方位です。
南向きが一般的に良いとされますが、必ずしも最適とは限りません。
住宅密集地では南側に他の建物があることも多く、日当たりが悪くなる場合があります。
東向きの窓や、見晴らしの良い北向きの窓も検討しましょう。

2:窓の大きさ
窓の大きさは光の取り込みに大きく影響します。
2階リビングでは、大きな窓を設置する場合、落下の危険性があるため、適切なサイズと安全性を考慮する必要があります。

3:窓ガラスの種類
窓ガラスの選択も重要です。
遮熱性や断熱性を持つ『low-eガラス』は性能が高いですが、光の透過率も考慮しましょう。
明るさを重視する箇所では、透過率の高いガラスを選ぶと良いです。

□まとめ

2階リビングには、採光性・通風性の向上やプライバシーの確保など多くのメリットがあります。
しかし、窓の方位や大きさ、ガラスの種類には十分注意し、最適な設計を心がけましょう。
これらのポイントを踏まえて、快適で開放的な2階リビングを実現してください。
家づくりについてお悩みの方はお気軽に当社までご相談ください。

投稿者プロフィール

丸三建築工房 編集部
丸三建築工房 編集部
丸三建築工房が提案する住まいは、流行に左右されない普遍的デザインと自然素材を特徴とした、何年経っても心地よい住まい。
ワインやファッションに時間が経つほど価値を増す「ヴィンテージ」があるように、住まいにも時が生み出す愛着と経年美があります。
親から子供へ孫へと受け継がれ、いつまでも美しくみんなから憧れる住まいとして、価値ある資産となる家をつくります。

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