無垢床の10年後の経年変化とは?魅力とデメリットも解説!

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2024.03.29

無垢床を選ぶ際、その美しさや自然素材の温もりに惹かれる人は多いです。
しかし、実際に無垢床を10年間使用した後の変化について、具体的にどのような点が魅力となり、どのようなデメリットが存在するのかを知りたいと思う人も少なくありません。
この記事では、無垢床の10年後の経年変化について、その魅力とデメリットを解説します。

□無垢床の10年後の経年変化

無垢床にして10年が経過すると、いくつかの顕著な変化が見られます。
以下では、主な変化について触れていきます。

1:色味が濃くなる

新築時の無垢床は清潔感があり、白木のような質感が特徴的です。
しかし、10年の歳月を経ることで色味が濃くなり、温かみが増してきます。
特に日光にさらされた部分では、色の変化が顕著に表れ、空間に深みを与えてくれます。

2:触感がザラつく

当初は滑らかな触感の無垢床も、長年の使用によりザラザラとした感触に変わります。
これは、日常生活の中での摩擦や水分の影響によるものです。
この変化は、木材の自然な風合いを感じさせ、ぬくもりを一層引き立てます。

3:傷や凹みが味わいに

使用していく中で避けられない傷や凹みも、無垢床ならではのエイジング(経年変化)として捉えられます。
これらの傷は、時間と共に空間の物語を紡ぎ、独特の風合いを生み出します。

□無垢床の魅力とデメリット

無垢床には数多くの魅力がありますが、一方で注意が必要なデメリットも存在します。
ここでは、それぞれを具体的に見ていきましょう。

1:調湿性能がある

無垢材は、湿度が高い時は湿気を吸収し、低い時は放湿する調湿性能を持っています。
これにより、室内の湿度を快適なレベルに保ち、特に湿気が多い季節でも快適な室内環境を維持します。

2:肌触りが良い

無垢床の肌触りは、自然素材ならではの心地よさがあります。
時間が経つにつれて色味が変化し、その変化を楽しむことも大きな魅力の1つです。

3:施工のコストが高い

無垢床は、施工に手間とコストがかかる傾向にあります。
傷や汚れに対する注意が必要であり、日常のメンテナンスも欠かせません。

4:経年劣化による日焼け

無垢床は紫外線の影響を受けやすく、日焼けによる色の変化が起こることがあります。
この点は、デメリットと感じる人もいれば、経年変化の一部として受け入れる人もいます。

□まとめ

無垢床の10年後の経年変化は、色味が濃くなる、触感がザラつく、傷や凹みが味わいに変わるなど、さまざまな変化があります。
これらの変化は、無垢床ならではの魅力を深めるものですが、同時に注意が必要なデメリットも存在します。
無垢床を選ぶ際には、これらの点を十分に理解し、長期間にわたってその美しさを楽しむための対策を講じることが大切です。

投稿者プロフィール

丸三建築工房 編集部
丸三建築工房 編集部
丸三建築工房が提案する住まいは、流行に左右されない普遍的デザインと自然素材を特徴とした、何年経っても心地よい住まい。
ワインやファッションに時間が経つほど価値を増す「ヴィンテージ」があるように、住まいにも時が生み出す愛着と経年美があります。
親から子供へ孫へと受け継がれ、いつまでも美しくみんなから憧れる住まいとして、価値ある資産となる家をつくります。

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