リビングは広い方が良い?平屋で広々リビングを実現するためのポイントは?

  • お役立ちコラム

2023.06.27

1人でゆったりとくつろいだり、家族で談笑を楽しんだり、友人や親戚を呼んで集まったり、子供やペットと一緒になって遊んだり…。
ご自宅のリビングが広ければ、いろんな過ごし方や活用方法が思い浮かぶことでしょう。

そのため、広いリビングの家には高い人気がありますが、中には「平屋でもリビングを広くできるのかな」「平屋でリビングを広くするのってどうなんだろう」といった不安や疑問をお持ちの方もいらっしゃいます。

近年は平屋を選ぶ方が増えてきているため、それに伴って平屋におけるリビングづくりでお困りになる方も増えてきている側面があるのです。

そこで今回は、広いリビングのメリット・デメリットや、平屋で広々としたリビングを実現するポイントをご紹介します。

□リビングは広い方が良い?

*広いリビングのメリット

1.開放感が生まれる
なんと言っても、広いリビングはその開放感が魅力的です。
家族が集まりやすく、過ごす時間も長いリビングが広々とした開放感のある空間だと、それだけで暮らしの満足度がアップします。

また、家族が同じ空間にいながら適度な距離感を保てることも利点の1つです。

2.大きな窓を設置できる
広いリビングには大きな窓を設置でき、そこから自然光をたっぷりと取り込めます。
周囲の環境にもよりますが、大きな窓から外の景色が見える、見晴らしの良い空間を実現できるでしょう。

窓の大きさに比例して視覚的な広がりが生まれるため、実際の広さ以上に部屋を広く感じられるようになります。

3.大人数が入れる
リビングが広ければ広いほど、単純にそこに収容できる人数も多くなります。
十分な広さがあれば、親戚や友人が複数人遊びに来ても、狭く感じさせてしまう心配は不要です。

4.生活動線がスムーズ
リビングが広いと生活動線がスムーズになり、空間の利便性が向上します。

また、生活動線が複雑でなく、単純で効率的な間取りになっていれば、家事が捗ったり家族間のコミュニケーションがスムーズになったりします。
広いリビングであれば通路幅も広くなるため、どこを歩いてもスムーズに移動でき、快適な生活動線を実現しやすくなるでしょう。

*広いリビングのデメリット

1.冷暖房効率が良くない
空間が広いことには多くのメリットがありますが、一方で、空間が広ければ広いほど冷暖房の効率が落ちてしまうといった難点もあります。
広い空間を暖めたり冷やしたりするには時間がかかりますし、消費電力も大きくなるのです。

また、窓の面積が増えればその分外気の影響も受けやすくなるため、そうした部分でも冷暖房の効率は落ちてしまいます。

2.他の部屋が削られる
リビングを広くするということは、その分他の部屋を狭くする、あるいは部屋数を少なくすることにもなります。

無理にリビングを広くしようとすると、必要以上に他の生活スペースが削られてしまい、かえって暮らしにくい家になってしまうおそれもあるため注意が必要です。

3.持て余す可能性も
広すぎるリビングは、スペースを上手に活用できずに持て余してしまう可能性もあります。

家の広さに余裕があれば多少持て余してしまっても問題ないかもしれませんが、そうでない場合、持て余しているスペースがあると、「この分のスペースをもっと他に使えたのに」と後悔が残ってしまいます。
家づくりで後悔が残らないよう、本当に必要な広さを見極める必要があると言えます。

このように広いリビングにはメリットとデメリットが存在するため、自分が妥協できる点とこだわりたい点を考えた上で、リビングの広さを考えることが大切になります。

□平屋で広いリビングを実現するためのポイントは?

1.家具の配置まで考える
家具の配置を考えずにただ広いリビングをつくってしまうと、うまく家具が入らなかったり、活用できない無駄な隙間が生まれたりしてしまいます。

内装と家具に一体感が生まれなくなる原因にもなるため、可能な限り家具の種類や配置まで考えて間取りを設計していくことが重要です。

2.大きな窓で開放感と採光性を確保
せっかくリビングの広さを確保しても、窓が小さいと閉鎖的な空間になってしまいます。
そのため、広いリビングで快適さを確保するためには、大きな窓が必要になります。

その点、平屋は2階の荷重がかからない分、大きな窓を設置しやすいため、広いリビングとの相性は良いと言えます。

3.天井を高くする
天井を高くすることで、空間をより広く見せられます。
床面積が同じでも、低い天井と高い天井とでは広さの感じ方が全く異なるため、より広々としたリビングに仕上げたいのであれば天井を高くすることは必須だと言えます。

4.廊下のない間取りを選ぶ
平屋の各部屋を廊下でつなぐと廊下が長くなり、その分居住スペースが圧迫されてしまう場合があります。

そのため、リビングのスペースを広くとるのであれば、リビングを各部屋につながる回廊のように使って廊下をなくす方法がおすすめです。
廊下がなくなる分リビングを拡張できる上に、住まいの中心からどこにでも行ける効率の良い動線を作り出せます。

□まとめ

今回は、広いリビングのメリット・デメリットと、平屋で広いリビングを実現する上でのポイントをご紹介しました。
広いリビングには多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。

また、平屋で広いリビングを実現する上では、平屋ならではのポイントをいくつか押さえておくべきだと言えます。

「平屋は2階の荷重がかからない分大きな窓を設置できる」「廊下をなくしてリビングを各部屋に繋げる間取りが便利」などのポイントを押さえて、平屋ならではの快適な間取りを目指しましょう。

投稿者プロフィール

丸三建築工房 編集部
丸三建築工房 編集部
丸三建築工房が提案する住まいは、流行に左右されない普遍的デザインと自然素材を特徴とした、何年経っても心地よい住まい。
ワインやファッションに時間が経つほど価値を増す「ヴィンテージ」があるように、住まいにも時が生み出す愛着と経年美があります。
親から子供へ孫へと受け継がれ、いつまでも美しくみんなから憧れる住まいとして、価値ある資産となる家をつくります。

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