平屋に屋上は設置できる?屋上のある平屋のメリットや注意点をご紹介!
- お役立ちコラム
2023.06.20
「平屋を建てたいが、どうせなら屋上をつくりたい」
「2階がない分、屋上にスペースがほしい」
平屋の住まいを検討している方の中には、このようなご要望をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
平屋には2階がないため、屋上をつくることで使えるスペースを増やそうという考え方は、1つの有効な手段になると考えられます。
しかし、「平屋に屋上ってどうなんだろう」「あまり見たことがない」と不安をお持ちの方も中にはいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、そもそも平屋に屋上は設置可能なのか、設置できたとしてどのようなメリット・注意点があるのかといった内容をご紹介します。
平屋をお考えの方は、ぜひご覧ください。
□平屋にも屋上は作れる?
結論から言うと、平屋にも屋上は設置可能です。
平屋のある屋上はあまり見たことがないと思われるかもしれませんが、最近では平屋自体の人気が高まっていることもあり、以前に比べて平屋に屋上が設けられるケースも増えてきています。
中には、費用はかかるものの、あとから屋上をつくるケースもあるようです。
こうした場合は屋上をつくる工事費用や、屋上へ上がる階段の設置、防水加工などで費用が大きくかかってしまうため、もし「屋上がほしい」と考えているのであれば、家を建てる段階ではじめから屋上をつくってしまった方が良いと言えます。
□平屋に屋上を作るメリット
1.庭の代わりとして活用できる
平屋は2階建てに比べてより広い土地が必要となるため、そこに追加で庭を設けるとなると、さらに広い土地が必要になり、土地探しや予算の面でやや難しくなってしまいます。
そういった問題を解決する方法の1つが、屋上をつくることです。
屋上を庭の代わりとして活用することで、土地の広さはそのままに、庭として使えるスペースを確保できるのです。
2.セカンドリビングとして活用できる
庭として活用する以外にも、セカンドリビングのようなくつろげる空間にするのも1つの手です。
テーブルやチェアを置けば、読書に耽ったり、ティータイムを楽しんだりといった過ごし方ができるようになります。
ハンモックを設置して、お昼寝のスペースにするのも良いでしょう。
3.地上の庭に比べて虫が発生しにくい
通常の庭でガーデニングや家庭菜園をしていると、花や作物に虫が寄ってきてしまいます。
一方で、建物の屋上であれば、そうした虫の発生をある程度避けられます。
また、排気ガスの影響を受ける心配も少ないため、安心して作物を育てられます。
4.子供やペットの遊び場になる
通常の庭で子供やペットを遊ばせていると、少し目を離した隙に道路に飛び出してしまうリスクがあります。
牧場の場合は、転落リスクについてはきちんと対策する必要がありますが、急に道路に飛び出してしまうといった心配はありません。
庭だとペットが柵を飛び越えてしまう心配もありますが、屋上であればそのような心配はほとんどないでしょう。
5.アウトドアの楽しみ方ができる
友達を集めてバーベキューをしたり、ジャグジーを設置してリゾート気分を味わったり、夜空を眺めながらお酒を飲んだりと、様々なアウトドアの楽しみ方ができる点も大きな魅力の1つです。
最近はおうちキャンプをする方が増えてきていますが、屋上は庭に比べてセキュリティー面で安心できるため、おうちキャンプにぴったりのスペースだと言えます。
□平屋に屋上を作る際の注意点
1.雨水が溜まるリスクがある
屋上を設計する際には、排水設備に気を付ける必要があります。
短時間に大量の雨が降ると屋上の排水能力を超えてしまい、雨水が溜まってしまうことがあります。
そうなると室内の雨漏りに繋がってしまう可能性もあるため、ゲリラ豪雨にも対応できるような排水設備を備えておく必要があると言えます。
2.建築コストが高くなる
排水設備や防水処理、階段の設置など、屋上をつくるとなると様々なコストが発生します。
通常の平屋に比べて、100〜300万円程度の追加費用が必要になると考えておくと良いでしょう。
3.プライバシーに不安を感じることも
平屋の屋上は、2階建ての屋上に比べてどうしても低い位置になってしまいます。
そのため、2階建ての屋上であれば完全なプライベート空間になるところが、平屋の屋上の場合は周囲の建物からの視線が入ってきてしまう可能性が考えられます。
場合によっては目隠しの高い柵や塀が必要になるかもしれません。
4.メンテナンスコストがかかる
築年数が経過するにつれて、徐々に屋上に汚れが溜まったり、防水・排水機能が低下したりします。
そのため、きれいな見た目や十分な機能を維持するためにも、定期的なメンテナンスが必要になります。
5.思ったほど使わない可能性も
屋上に出ようと思うと、履物を履き替えたり、階段を上がったりと、どうしても多少の手間がかかってしまいます。
また、夏場や冬場は外に出ること自体が億劫になってしまいます。
こうした理由から、「せっかく屋上をつくったのにほとんど使っていない」といった状況に陥ってしまうケースも少なくありません。
□まとめ
今回は、屋上のある平屋のメリットや注意点をご紹介しました。
平屋に屋上を設けることには、「庭やセカンドリビングとして活用できる」「子供やペットを遊ばせられる」「アウトドアを楽しめる」といったメリットがあります。
一方で、雨水が溜まるリスクや建築コストの増加、プライバシー面やメンテナンス面などには注意が必要です。
実際に屋上を取り入れる際には、失敗のないように、きちんと注意点を押さえた上で設計を行うことを意識しましょう。
投稿者プロフィール
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丸三建築工房が提案する住まいは、流行に左右されない普遍的デザインと自然素材を特徴とした、何年経っても心地よい住まい。
ワインやファッションに時間が経つほど価値を増す「ヴィンテージ」があるように、住まいにも時が生み出す愛着と経年美があります。
親から子供へ孫へと受け継がれ、いつまでも美しくみんなから憧れる住まいとして、価値ある資産となる家をつくります。
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